天気のミカタ☀︎講座受講アウトプット

丸田村からみる秋の空

🌤 特別講演「子どもたちに伝えたい みじかな天気のミカタ」

講師:山本先生(KRY気象予報士)

※以下、講座内容を覚えている限りまとめたアウトプットです

■ KRYと山口の天気予報について

KRYは放送局であると同時に、気象予報会社でもあります。
多くの放送局は東京などにある気象会社から天気情報をもらって放送していますが、
KRYは山口県に特化し、地域に寄り添った天気予報を出せる設備を整えています。

天気予報が発表元によって異なるのは、気象解析の方法が違うため。
だからこそ、山口県の天気を知るなら「KRYウェザーセンター」の情報がおすすめです!

月曜から金曜は、午前5:20〜6:54の番組内と、午後3:50〜7:00の時間帯で放送しています。

■ 子どもたちに伝えたい「身近な天気のミカタ」

防災意識を高めるには、まず保護者に天気の面白さを知ってもらうことが大切です。
防災というと、マイナス面からのアプローチが多く、「怖い・難しい・楽しくない」と感じる人も少なくありません。
だからこそ、天気をポジティブなテーマとして楽しく学ぶことから始めましょう。

その第一歩は――
🌥 「まずは雲を見よう!」
雲には天気のヒントがたくさん隠れています。
雲を観察することが、天気予報の“基礎の基礎”なのです。

■ 秋の空の特徴

夏の雲は立体的で、自由に大きく成長します。
一方、秋の雲は整然としていて、芸術的な雰囲気を持っています。

秋は高気圧と低気圧が短い周期で入れ替わるため、さまざまな雲が現れやすく、
空気も澄んでいるので、高く美しい空が見られるのが特徴です。

特に印象的なのは、高い位置にできる雲たち。
秋の空に現れる代表的な3種類の雲を紹介します。

  • 巻雲(けんうん):すじ雲・はね雲とも呼ばれる。絹糸のように細く、美しい雲。
  • 巻層雲(けんそううん):薄い雲の層。太陽の周りに虹色の輪(暈)が見えることがある。
  • 巻積雲(けんせきうん):うろこ雲・いわし雲とも。漁師の間では「イワシがよく獲れる雲」とも言われる。

■ 十種雲形(じっしゅうんけい)とは

雲は大きく分けて10種類あり、「十種雲形」と呼ばれます。
たくさんあって難しそう…と思うよりも、
「性格の違う10人のお友達」と考えると楽しく覚えられます☁️

雲の名前には性格が表れています。

このうち、雨を降らせるのは 「積乱雲」と「乱層雲」 の2種類だけです。

■ 各雲の性格いろいろ

  • 高層雲(おぼろ雲):すりガラス越しに太陽が見えるような雲。
  • 高積雲(ひつじ雲・さば雲):秋によく出る塊の少し大きな雲。
  • 層積雲(くもり雲・うね雲):隙間から“天使のはしご(光芒)”が見えることも。
  • 層雲(きり雲):山が隠れて見えないような霧状の雲。
  • 積雲(わた雲):季節を問わず現れる、ふわふわ可愛い雲。
  • 積乱雲(入道雲・雷雲):縦に大きく成長する要注意の雲。雲底は低く、雲頂は13kmに達することも!
  • 乱層雲(あま雲):洗濯に注意。どんよりとした空をつくる、優しい雨雲。

■ 羊雲とうろこ雲の見分け方

腕をいっぱいに伸ばして親指を立てる。

親指を立てて腕をいっぱいに伸ばしてみよう☝️
指からはみ出る大きさの雲が「羊雲」、指に隠れる小さな雲が「うろこ雲」。
この見分け方は気象庁でも使われている方法です。

また、うろこ雲から羊雲に変化していくときは、天気が下り坂になるサイン。
空を観察すると、数日後の天気が予想できることもあります。

■ 観天望気(かんてんぼうき)〜昔からの天気の見方〜

昔から人々は空を見て天気を予想してきました。

  • 🌇 夕焼けは晴れ、朝焼けは雨。
     天気は西から東に動くため、西の空が晴れていれば次の日も晴れ。
     一方、朝焼けは東が晴れている=天気がこれから崩れるサイン。
  • 🌈 朝の虹は雨、夕の虹は晴れ。
     虹は“お天気雨”の状態。朝、西に虹が見えると雨雲が西から近づいているということ。

■ 空のふしぎ現象

  • ひこうき雲:長く残ると上空が湿っている証拠。雨の前触れになることも。
  • 地震雲:科学的な根拠はなく、むしろ飛行機雲が原因のことが多い。

🌤 空を見上げると、こんな美しい現象に出会えることも!

■ 空と仲良くなろう!

空の名前や雲の性格を知ると、
空がもっと身近で、楽しく感じられるようになります🌈

☁️ きれいな空に出会える
☀️ 天気予報ができる
💚 気持ちも上向きに⤴

「靉(アイ)」という漢字には、“雲がたなびく・空に愛をもつ”という意味もあります。
空に愛情をもって接することで、科学や自然の楽しさがぐっと広がります。

そして、空を見る習慣が「いつもと違う」「何かおかしい」と気づく力につながり、
防災意識を自然に育てていくことにもなります。

■ 参考資料

📘 書籍『やまぐちの天気余報』(山本先生 著)
県内の小学校や図書館にも寄贈されており、県内書店での予約も可能です。

以上、最後までお目通しいただき、ありがとうございました☀️

※上記はあくまでも講座内容を個人的にメモメモしてまとめたものですので悪しからず🙏🏻


「空を見上げて、今日もいい一日を。」

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